デスカフェとは、カフェの一角などでお茶を飲みながら、和やかな雰囲気の中で「死」について語り合う場のことです。
もとはスイスの社会学者が自身の妻の死をきっかけに「死」についてざっくばらんに話をする会を開いたことから、2010年イギリスにおいて「デスカフェ」という名称で開催されるようになりました。
deathcafe.comによれば、デスカフェは特定のテーマをたず、広く死について語り合う場であり、グリーフサポートやカウンセリングとは違うものであります。
ここで大切にされているのは、参加者同士が受容的でお互い敬意を持つこと、特定の結論に行きつこうとしないこと、飲み物やお菓子でリラックスすることであり、あくまでゆっくりとした時間の中で気軽に語り合える場を創っている。
宗教や年齢を問わず死について自由に話し合うことによって、死を身近に感じ、いつか訪れるものとして自分なりに受け入れ、それがこれから自分がどう生きていくのか、そして今の日々の暮らしとじっくり向き合うことにつながります。
普段、死について自分なりに考えることはあっても、他の人たちと話し合う機会は少ないのではないでしょうか。このような場に参加することで何かが解決したり、大きなものが得られたりするというものではないでしょうが、オープンに語らうことで自身の生について考え、日常生活を見直すきっかけになるとおもいます。
皆さんも一度、デスカフェに参加してみてはいかがでしょうか。
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